アルチンボルド展

四大元素:水 1566年作

アルチンボルド展、行ってきました!

工房メンバーの、Iさんがご家族で行ってこられたということで、

買ったポストカードを見せてもらいながら、

展覧会の様子をお聞きしているうち

早くいかなくちゃ・・・という気に♪

もともと行くつもりではあったのですけどね。

 

アルチンボルド的な自画像をコンピューターで撮影してくれるコーナがあり、

それをやって来たとも仰っていました。

楽しそう~

実際行ってみると、国立西洋美術館の展覧会会場の入り口に、そのコーナはありました。

長い行列でしたので、挑戦したかったけれど、諦めてスル―することに・・

平日の昼間でしたが、そこそこの混みようでした。

いくつか作品をご紹介・・

「四大元素:水」の油絵は、実際のところ、密度質感ともに半端ではありませんでした。

これ以上描けないというところまで描ききっているという感じ。

とことん観てやろう感が、すさまじい。

個人的には亀の表情が何とも人間的で、気になりました。(笑)

「四大元素:大地」1566年

沢山の動物を人の横顔のパーツとして描いた油絵は、

真ん中に象がいて、象好きな高尾としては親しみ感満載な作品です。

 

アルチンボルドは、25年ものあいだ、

ウィーンのハプスブルグ家の宮廷画家として仕えました。

ハプスブルグ家は、世界中から、ありとあらゆる分野の珍品を収集し、

科学者に研究させたそうです。

動物園や植物園まで作ったそうで驚きですね。

アルチンボルドは、その動物園に入るのを許されている

数少ない人のうちのひとり。

スケッチしまくっていたことでしょう・・

当時の一般人が、世界中の動物を見る機会などあるわけもないので、

それってすごいことです。

そういう環境が、この肖像画シリーズを生む根源となったのですね。

「ウェルトゥムヌスとしてのルドルフ2世」1590年頃

アルチンボルドは、3代の王様に仕えましたが、

そのなかでも、特に変わったものが大好きで

珍品収集に力を注いだ王様は、ルドルフ2世。

当時手に入れるのが困難だったトウモロコシやナスも描き入れてあります。

今では、どこにでも手に入る野菜ですけど・・

手に入れがたい貴重な野菜を描き入れることで、ルドルフ王の偉大さを

表したのだそう。

なるほど~、そうなのですね。

歌川国芳「みかけはこはゐがとんだいい人だ」1847年

日本では、浮世絵師の国芳もこのような「遊び絵」を木版画で作っています。

江戸時代の天保年間にはとても「遊び絵」が流行したらしい。「寄せ絵」とも言います。

時代はずれるけど、ヨーロッパでも日本でも似たようなものを作っているのですね。

ただ、画集を読んでいたら、日本の遊び絵とアルチンボルドの肖像画とは

決定的な違いがあると書かれていました。

どういうことだろうと、読み進めてみると・・

日本の遊び絵は形の遊びだけど、

アルチンボルドのそれは、人文学的な深みがあるというような内容。

なるほど、そういわれればわかる気もします。

だって絵の題名が、春夏秋冬であったり、地水火風ですもの。

自然物をパーツにした肖像画を描きながら、

アルチンボルドは宇宙の成り立ちにまで

眼を向けていたのでしょう。

人間も野菜も魚も動物も花もみな繋がっている。

人間はそれらの命をいただいて生きている。

深いな。

もう一つ興味深かったのは、ハプスブルグ家の変わったもの好きは、

物だけではなく、人に対してもだったというのは衝撃でした。

多毛症の人や小人症の人までも宮廷に呼び、住まわせたそうです。

結婚相手の人も見つけてあげて、その家族も住まわせてあげたのだとか。

当時は、病気という概念はまだ無く、有難いものとして捕えていたのですね。

おおらかで、マイノリティーが認められる社会だったともいえます。

でも根本は、変わったものを所有することで権威権力を誇示したかったわけなのですが。

 

因みに、展覧会は9月24日(日)まで開催しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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