17世紀の銅版画家・ブラチェルリ

トスカーナの銅版画家・ブラチェルリは、1624年、

ピエロ・ド・メディチ公爵に、48葉の銅版画集を献じたという。

「迷宮としての世界」グスタフ・ルネ・ホッケ著(岩波文庫)に

興味深い図が、紹介されている。

4点引用させていただく。

「俳優」

「兵士」

「舞踏家たち」

「球戯者」

ピカソやレジェのキュビズム以前に、

このようなマニアックで、

当時としては斬新な銅版画を作っていた先達が存在していた。

奇妙で、ユーモラスなロボット人間・・・

 

余談だが、石膏像のメディチは、ミケランジェロ作だそう。

もともとは、メディチ家のお墓の一部らしいが、

ミケランジェロはほとんど作らないで、途中で

投げ出してしまったらしい。

メディチ家が、あまりお好きではなかったようだ。