メゾチント原版製作機、がんばってくれています

当工房には、メゾチント製版機があります。

メゾチントで作品を作ろうとするには、まず作画の前に、目立て作業があります。
これが、結構手間暇かかるのです。
手間暇かかっても、とても独特なマチエールを得るのに、欠かすことができません。

CREAのメンバーTさんは、メゾチント初挑戦。
まずは、目立てからスタート・・
この機械で目立てた後、ベルソーを使って、手で目立てています。
全て手作業だと、とても労力がかかるのですが、楽ができますよ。

手で目立てるときは、予め鉛筆でさいの目に印をつけておき、それに沿ってベルソーを動かします。
刃が良くといであれば、それほど力を入れなくても大丈夫・・
最初は、きれいに出来ないかもしれませんが、慣れてくれば、目がそろうようになりますよ。

独特な、ビロードのような黒は、ほかの技法では得られません。
長谷川潔、浜口陽三が、個性的ですばらしいメゾチント作品を残しておられます。

高尾も、一時期メゾチントばかり、制作していたことがあります。
次の写真は、作画に使った道具の一部
左がバニッシャー、右がスクレイパー
これらを使って、銅版の表面を削ったり、撫でたりして、微妙な濃淡を出してゆきます。
個人的には、目立てた銅版の表面を、ジョリジョリとスクレイパーで、削る感覚がとても好きでした。

メゾチントは、直刻法といって、エッチングやアクワチントのように腐蝕に頼りません。
全て、自分で画面を作っていく感覚でしょうか。
機械で目立てること以外は・・
因みに過去に、こんな小品作っていました。
今の象の作品とは、全然違いますけど。
雁皮摺りしています。

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