渡辺千尋の銅版画

当工房のメンバーが、ネットで版画を買ったということで、持ってきて見せてくれました。

故、渡辺千尋のビュラン作品です。

 

ずいぶん前、練馬区立美術館で、回顧展をやっていた時に、実物を観たことがあります。

ビュランの技術の高さはさることながら、作品としての質の高さに

舌を巻いたことを記憶しています。

流れるような勢いのあるビュランの線をみていると、

作者の呼吸まで感じられるよう・・

その時に買った画集です。

象とありますが、実際の象が描かれているわけではありません。

あくまで、イメージ上の比喩的な表現です。

ビュランを使いこなすのは、相当な年月がかかるといわれていて

それだけで気が遠くなりますけど・・・

エッチングの線とも違う、切れ味のいい、シャープな線が魅力なのです♪

因みに、お札はビュランで彫られています。

この作家は、メゾチントも作っておられたそうだけれど、

まだメゾは観たことがないので、一度は本物を観てみたいです♪