駒井哲郎展を観ました

会期はもう終わってしまったのですが、

埼玉県立美術館で開催されていた展覧会です。

詩画集「カランドリエ」より

「Juin球根たち」1960年作

安藤次男とのコラボ詩画集、哲郎が40歳の時。

ギョッとするほどインパクトある詩に、抽象的な銅版画が似合っています。

二者が、よくコミュニケーションを取りながら、情熱をこめて作った詩画集。

今では叶いませんが、全てのページを観てみたかったな・・

詩と銅版画は相性がいいですね。

「街」1973年作

クレーを思わせるような抽象・・

「顔(びっくりしている少女)」1975年作

ユーモラスです(笑)

「岩礁」1972年作

哲郎は、50歳ぐらいから再び、写実的な銅版画を作りました。

同時期には、抽象的な銅版画と並行させて作っていたようです。

どうしてだったのでしょうか?

心の中にある空想や想像のせかいと、

現実に見えているものの存在の強さに魅かれて描く世界と・・

 

作家の中には大まかに分けると、1つのスタイルのみをずっと続けるタイプと、

スタイルを変えてゆくタイプと2種類あると思います。

私が近頃感じているのは・・

自分の中に2つの欲求があるということ。

好きな生き物(おもに今は象なのですが・・・)を、じっくり観察して描きたい欲求と、

はな子のストーリーを色版でイラストっぽく・・いずれは絵本にまとめる。の欲求。

根っこは、はな子さんへの興味なんですが、スタイルが異なる。

もしかして

駒井哲郎も、私みたいに、いろいろやりたかったのでしょうか?

 

私の場合は、少なからず気が多いんだとおもいます。苦笑

でも、その時々で作りたい気持ちを大事にすればいいんだと、

最近は思うようになりました。

それにしても・・

長谷川潔や、浜口陽三のような、

ずっと1つのスタイルを貫いた作家はすごい尊敬します。

かっこいいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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