先日のこと、ある方が、当工房でフォトエッチング1日体験をされました。
長年、趣味で写真をされているそうですが、
あるとき画廊でフォトエッチングの作品を観て、
衝撃を受け、やってみたくなったそう・・
でも銅版画は初めてとのこと。
そして・・・
こんなのが、出来ました。

ピカソ美術館の天井を見上げた時の写真が元になっています。
ベージュ系のシックな紙に摺ってみたら、
雁皮摺りのような色調になっていい雰囲気♪
実は、お恥ずかしいことに
高尾は、フォトショップに関して、初歩的なことしかできません。
なのに、フォトエッチングを教えているのは、多少矛盾があるように見えますが・・
なので、難しいことはできないのです(苦笑)
簡単なことしかできないので、ごめんなさい。
それでも何か工夫して、面白い作品が出来ないかと考えてみたところ、
30代のころに作っていた布などを使った
コラージュ作品の写真をひっぱり出してきて、
スキャンしてパソコンに取り込み、
フォトエッチングで仕上げてみたら面白いかも・・?
ということを思いつき・・
それで、出来たのがこれです。


布、金属、皮などを使っています。
写真ってすごいですね。描かなくても質感出してくれるのだから(笑)
なんてEASY!
工房をしている以上、いろいろ知っている方がいいし、
人に、色々な選択肢を伝えられるので、
思いついたことは勉強だと思ってやってみるけれど・・・
自分自身の作品作りに関しては、
銅版にじかに手作業で描いたり彫ったりする方が
性に合っているようです。
銅版のひんやりした手触り、線を刻む時の緊張感、スクレーパで削る感覚など・・・
アナログ感が好きですし、その行為で心が充実します。
時間はかかるけど、達成感があります。
まあ、人それぞれなので、
自分にぴったりの表現方法を見つけられたら
いいですね。