昨年11月から、雑誌・サンデイ毎日(毎日新聞出版)に、
佐野史郎氏のコラムが連載されている。
「記憶画帳」おぼえがき、という。
史郎氏が文章、その娘・八雲さんがイラストを木版画で
載せているので、良かったら観てと、ご本人から・・・
私と史郎氏は従兄妹である。
さっそく、書店で購入してみた。
もう、8回目ではないか!
8回目は、「音楽を浴びていた松江時代」
9回目は、「夢の島で紅テントを体感」
9回目108ページから、少し引用させていただく・・
「状況劇場に身を投じたのは1980年のこと。
役者を続けるならば唐十郎の教えを乞うしかないと、
門戸をたたいたのでした云々・・」
佐野氏の役者としての基礎時代を築いたのは、状況劇場でであった。
史郎氏が状況劇場にいたころ、私は美術短大生で、
1回だけ、新宿花園神社に友人と紅テントの芝居
「腰巻お仙」を観に行った。
李麗仙さんの迫力ある演技が遠い記憶に残っている。
役者さんが早口で、今一つ何をしゃべっているのか、
ハッキリわからなかったけれど、圧倒的なパワー!
こんな芝居って見たことが無かった・・
そして、観ているとき、やたら、お尻が痛かったのを覚えている。
地べたにゴザかブルーシートだか忘れたけれど・・、そんなだった。
もうずいぶん昔のことだが、懐かしい。
佐野氏は、今も、私の個展のときなどには、よく駆けつけてくれる。
故郷島根県松江市から、初めて東京に上京したときも、
田舎者で右も左もわからず、不安と期待でいっぱいの自分を、
東京駅まで迎えにきてくれ、美術研究所のある
小平・一橋学園まで案内してくれたことは、今も忘れない。
今回のコラムでイラストを担当している史郎氏の娘
八雲さんは、美術大学で木版画を専攻していたとのこと・・
卒業後も、木版画を続けてゆくそうだ。
これからの成長が、楽しみである♪
話は変わります。
正月はほとんど銅版画制作はできなかったが、
今日から、転写作業をぼちぼちと・・・
紙にパステルで絵を描いた。
カラー銅版画のイメージ画♪
はな子さんが飼育係さんと触れ合っていたところ
竹ぼうきで遊んでいたときのことなど、
記憶をたどって、楽しませてくれた側面を
あれこれと、1つの画面に込めたい。