工房は明日から16日まで夏季休暇。
暫くブログを更新していないので、
今回は高尾の制作途中銅版画をちょこっと紹介させてください。
この画像は、今作っている上野の子ゾウ・アルン1歳♂の肖像です。
試し摺り3回しました。最初は線描きだけのエッチングで、途中からアクワチントという
面で腐蝕する技法で作っています。
元になる写真は自分で撮影してきました。
砂浴びをしてご機嫌な最中のお顔♪
何て可愛い表情なのだろう💛
こういうお顔に巡り合うのはそうそうないように思います。
でも、実は全然画素が粗くて細かいところがわからない💦
何とか、それらしく作り上げられたらいいと思います。
次は、ゾウの親子・ウタイとアルンです。
アルンが小さいうちに、どうしても母子像を残しておきたくて作っています。
最初は線だけのエッチング。
のちに、転写してあと2枚版を増やしました。
この2枚の版は、ほとんどアクワチントの濃淡でできています。
主体となる版は青。その他二枚は、黄色とオレンジ系など・・・
インクを詰めたところの写真。
色は、最初からはっきり決まっているわけではなく、
ピンとくるものがない時は、途中から大きく変更することもあります。
まだ、試し摺り2枚目です。
ウタイ母のコントラストが強すぎて影がきつい印象・・・
まだ全体的に描きこみも足りません。
実は、途中の段階はあまり公表したことが無いのですが、
最近は考えが変わり、どんどん見せてゆくのがいいと思い始めております。
還暦を迎えたせいもあるのでしょうか?
ネットで見せてゆく時代になったからでしょうか。
身につけてきたものを、惜しみなく出してゆく時期なのかも・・
興味を持ってくださる人の役にたてれば良いと考えます。
見せたからと言って簡単に再現できるほど、銅版画は単純ではないです。
銅版画の魅力は、そういう職人的な作業にもあるのです。
銅版画に興味のある方は、お気軽に体験にいらしてください。
銅版画は、面白いですよ♪♪