コラグラフのコラとは、コラージュの語源からきています。
コラグラフとは、様々な素材を台紙に貼ったり彫ったりして版を作る版画技法のこと。
支持体になるものは、ボール紙やべニア板、アルミ板などいろいろです。
今回は、ボール紙を使用。
ボール紙にジェッソを塗り乾かないうち、材料のテクスチャーを押さえつけて写し取りました。
ぺインティングナイフで模様を描いたり、ニードルで引っ掻いたり・・
身の回りのもので凹凸のあるものを思いつくままにペタペタと～♪
そして、乾いた後に艶あり水性ニスで表面をツルツルにします。
そうでないと、油性インクのふき取りがうまくいきません。
今回は凹版刷り。
凹凸がしっかりあるので、ヘイター法を使えば一版多色も可能。
完成です！
紙を支持体にする良さは、何といっても好きな形に切る事ができることではないでしょうか。
解体して再構成も簡単！
厚みのある銅だと、そう簡単にはいきません。
また、このような紙版画を通常のエッチングやドライポイントの版と重ねて、
多版の表現も可能です。
比較的簡単にできる技法ですけれど・・・
個性をいかに表現するのかを問われる技法だと感じています。
