上野動物園にある「動物慰霊碑」

上野動物園の象舎の裏あたりに、ひっそりと動物慰霊碑があります。

さまざまな理由で、命を落とした動物たちへの慰霊碑。

昭和18年(1943年)の太平洋戦争中に

上野動物園で行われた「戦時猛獣処分」。

猛獣処分の犠牲になった動物の慰霊も兼ねているのだそう。

空襲にあったら動物が逃げ出しては危険との理由。

また、本当の理由は、戦意を高揚させるためだったとも・・

動物も食べ物がなくて辛い思いをしているのだから、国民も

我慢するのだ、というふうに・・・

 

行政機関、東京都が指示したそうです。

薬殺処分、銃殺・・・

そして象に対しては餓死させました。

象、ライオン、虎、熊、豹、毒蛇など、

動物14種27頭が犠牲に・・・。

土屋由岐雄著 「かわいそうなぞう」

は、実話をもとに作られたフィクション絵本です。

猛獣処分の対象だった上野動物園の象3頭、

ジョン、ワンリー(花子)、トンキーたちは

毒入り餌に気づいて食べませんでした。

エサが欲しくて必死に飼育員の前で芸をする象、

とうとう餌をもらえず、餓死してしまうという話。

その後、日本各地の動物園でも本格的に猛獣処分が行われました。

宝塚動植物園、大阪市立動物園(10種25頭処分)、

京都市動物園(13頭処分)、仙台市立動物園、

福岡市記念動物園、東山動物園(18頭処分)

動物園以外のサーカスの動物たち(ライオン52頭)

また、殺処分されなかった動物たちも、

空襲などで死亡あるいは餓死多数。

人間のすることって残酷!

戦争が、普通の感覚を麻痺させてしまうのでしょう。

戦争反対というのは簡単だけど、実現はなかなか困難。

でも反対なものは反対、絶対戦争反対!

動物慰霊碑のすぐ隣では、象2頭が仲睦まじそうな様子。

何か、ホッとしました♪

パンダのリーリー(オス)が、お食事の真っ最中

こんな平和な光景が、ずっと続いていてほしい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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