5版を使ったメゾチント作品

メンバーTさんのメゾチント作品紹介です。

メゾチントは、ベルソーという銅版をザラザラに目立てる道具を使っての

目立て作業から始まります。

市販のもので、最初から目立てが施されたものもありますが、

自分で目立てると個性を出せます。

黒い画面をバニッシャーやスクレーパーという工具を使い、

グラデーションの諧調に磨き上げてゆく方法です。

なので、腐蝕はせずに直接に手仕事だけでする技法です。

上の画像は、インクの油膜のふき取りをいろいろと変化させて摺ってみたものです。

使う色は基本的に同じでも、インクのふき取り具合でかなり出来栄えが変わりました。

5版を、赤→イエローオーカー→青→黒→黒の順番で重ね摺り

複雑な色合いが出せました!

あえて目立てを荒くすることで、下地の色を見せるようにしています。

まるで、複数の色を使った繊維のよう・・・

群馬の赤城山の夕暮れを表現したそうです。

やっと完成しました!

工房近くにある彩の森公園の梅の花、だいぶ開花してきました♪

本数は少ないのですが、毎年散歩するときには楽しませてくれています。