かなり厚めの贅沢に楮を使った無骨な和紙を漉いてみたくなった。
無骨すぎる和紙って、なかなか専門店にも無いからだ。
あるものは買えばいいが、無いものは作るのがいい。
今作っている版画には、自分で漉いたオリジナル和紙を使ってみようと思っている。
市販の紙漉き木枠は何万もするし、その割に小さい。
なので、ホームセンターで細い木を買ってきて、組み立てた。
見栄えは悪いが、たぶん実用性の面では大丈夫ではないだろうか。
頑張ってくれよ、て気分(笑)
肝心の楮は、去年暮に故郷島根から取り寄せた、石州楮を使う。
今、冷凍庫で固まって眠っているのだが・・・
ずいぶん前にも、同じ和紙工房から楮を送っていただいたことがあるが、
石見地方の楮は高知のものより繊維が短めだった。
たぶん気候の違いだろうか。
和紙漉き職人が減っていて、石見地方にも数件しか工房がない。
こんなに魅力ある和紙がなくなってもらったら悲しすぎる。
石州和紙の歴史は古く、江戸時代には幕府に献上されていたそうだ。
いい和紙は、丈夫だし、時間が経つほど白くなるらしい。
日本人が守るべきものがある。