これは、ベルソーと言って、銅版を目立ててザラザラにする工具です。
メゾチントの下地を作るのに使います。
既成のメゾチント版も販売されていて、それで作る人もいます。
また、当工房には、メゾチント原版製作機も鎮座しております。
大きな版を作るときには大活躍!
メンバーTさんの場合、あえてベルソーのみで目立てていました。
そして、メゾチント版を4版作り、多色刷りの準備を進めています。
まだ、絵柄を彫ってはいなくて、考え中・・・
何しろメゾチントの多色刷りは初めてのTさん。
そこで実験的に~
4版にそれぞれ異なるインクを詰めて刷ってみることに♪
まずは、赤。
シャルボネの赤は、鮮烈!しかも、赤は油膜が多くてインクの拭き取りに手間がかかります。
4版に、それぞれ赤・イエローオーカー・コバルトブルーにブルーオーシャンを混ぜたもの・黒
のインクを詰めた後、早速プレス機で刷ってみました。
絵柄は無いのですが、ふき取りで濃淡だけつけて・・・
最初に赤
2番目にイエローオーカーを重ね刷り
夕焼け色?
3番目にブルーを重ね摺り
複雑な色味が出ました!
4番目野最後に、黒を重ね刷り
渋いこげ茶になりました。
まるで、繊維の布目のよう!
ここから、どんな絵柄を彫ってゆかれるのか非常に楽しみです。