メゾチントから


メゾチント技法で、銅版を目立てして黒くするベルソーという工具があります。
右から3本は、それです。
手でシーソーのように揺らして扱います。根気仕事なので、向き不向きがあると思います。
面倒という人は、市販のもので、最初から目立てが施してあるのもあるので、それを使うのも手でしょう。
左の工具は、バニッシャーとスクレーパーです。
バニッシャーは磨いて白くするもの。スクレーパーは、削って白くするものですが、バニッシャーのようにも使えます。


これは、Tさんが目立て中の版です。
普通、目立てをするとき、鉛筆で碁盤の目のようなあたりを付けるのですが、
Tさんはゴムマットを敷いてその線を目安に目立てています。
それで問題ないので、ありなのでしょう。
クラゲをメゾチントにするらしくて、山形の水族館までクラゲを見に行ったそうです。
実物を見ることは、多くの発見があります。

このメゾチント作品は、Kさんの最新作。
おばあちゃんの家に行き、女の子に浴衣を着てみないかと言っているシーン。
絵本製作中の方です。