今日は、フォトポリマーエッチング用の原稿を作りました。
10年前ぐらいに撮影したはな子の写真を使ってみることに・・・
フォトショップで、画像調整をして、ドットに変換し、OHP用紙にコピーします。
原稿ができたら、銅版の準備をしました。
鉄ヤスリで銅版の角を斜めに削りプレートマークを作ります。
何故かというと、フェルトを傷めないためです。
プレートマークを作るのを面倒がる人も多いようですが、プレートマークは、あったほうが見た目にも品がありソフトな雰囲気がします。
リトグラフもシルクスクリーンにもプレートマークはないので、銅版らしさが出るところ♪
その後、銅版の油分を取り、ポリマーシートを貼りつけました。
とてもデリケートなシートなので、注意深く作業をしなくてはいけません。
きれいに貼れたら、プレス機で圧力をかけます。
その後、適温で版を温めて準備完了。
部屋を薄暗くして作業します。
ざっと大まかにはこんな感じ。
この技法は、写真のようで、実際は写真ほど完ぺきではありません。
写真ほど緻密ではないというのが正確なところでしょうか。
写真を使うけれど、もう少し大雑把だし、手作業でアナログなプロセスを含むため、時にはアクシデントもあるのです。
どういうことかというと・・・
紫外線の当て方や時間、現像するときの時間と手の動かしかた、腐蝕の時間と、あらゆる作業工程の影響を受けるわけです。
この技法に限ったことではありませんけれど、、銅版画はある程度やってみて、自分にとっての最適な作り方を模索する必要があります。
ちゃちゃっと、紙に直接的に描くのとは質が違うもので、ある程度の根気は要ります。
それを面白いと感じられるかどうか・・・でしょう。