この前の木曜日、
多摩動物公園の飼育係・木崎さんに、1時間の面会取材をさせていただくことができました。
木崎さんは、井の頭のゾウはな子を2001年から2011年まで
直接飼育で面倒をみておられた方です。
2010年前後、度々、はな子を世話する姿を拝見していたのですが、
実際にお話しすることもなく時が過ぎていました。
はな子さんの絵本?を作る過程で、改めてお話をうかがいたいという気持ちが強くなって、
思い切ってお手紙を書いたりしてアクションを起こしたところ、
快く応じてくださいました。
上の銅版画は、以前に作っていたもので、プールで遊ぶはな子と、
それを優しく見守る木崎さんを表したもの・・
二人の親しげな関係を柵の外から、うらやましさと、
微笑ましい気持ちで眺めていたわたし♡
懐かしいです。
多分この写真は2010年ごろに、足しげく井の頭に通っていた頃に撮影したと思います。
はな子さん少し体を木崎さんの方に傾けて、
背中をマッサージ兼キレイにしてもらっています。
以下、木崎さんから取材した一部を紹介いたしますネ!
木崎さんは、はな子を担当する前にも、他の動物園でゾウを飼育されており、
手カギを使ってゾウに接していたそう・・
手カギとは、鎌(かま)のような形をしていて、ゾウに指図するときに使う道具です。
初めてはな子の担当になり、部屋に入るときも、恐いので、手カギなしには入れなかったとのこと。
でも、その手カギをはな子は警戒したので、持つのはやめたそうです。
はな子は、好きな飼育係さんのことしか眼中にない性質だったそうで、
当時のはな子が一番大好きだった石川飼育係さんの後ろにくっついて、はな子に近づき、
少しずつ心の距離を縮めてゆくことが出来ました。
ゾウの飼育には常に緊張が伴います。
ゾウの前でしゃがむのは、たいへん危険な行為である。
二日酔いで体調が悪かったり、夫婦喧嘩など、心が乱れた状態でゾウに接してはいけない。
かわいいからといって、甘やかしてはいけない。
(人間も同じですね・・・)
ゾウより人間の方が上というふうに思わせないと、人を見下してしまい、危険な目に合う。
その上で、ゾウに対して、敬意をもって接することが、
一番大切なのだと語ってくださいました。
はな子は知ったかぶりの傲慢な人間を見抜いていたそうで、
そういう人を嫌ったそうですよ・・・
ゾウは人を良く見ています。
賢いです。
面白い話もしてくれましたよ~ ♪
もう無くなってしまいましたが、以前、井の頭のはな子のゾウ舎隣に、
熱帯鳥温室があり、
そこの隣に池があったそうで、そこの池でよくカルガモが泳いでいたのだそう・・
カルガモさんが、はな子のプールに飛んできて、
水浴びをしていたら、はな子は怒って、鼻でカルガモさんを追っ払っていたらしいです。
「ここは、わたしのプールなんだから、どきなさい!」
なんだか、微笑ましい光景が浮かんだので、
チョロチョロッと、いたずら書き(笑笑)