豊島区にある熊谷守一美術館に行ってきた。
池袋駅からバスに乗って、数分間。降りて5分。
高級住宅街の中にひっそりと、おしゃれなコンクリート打ちっぱなし3階建ての建物。
初期のアカデミックな自画像などもあり、興味深い。
晩年は、切り絵っぽい平面的な作風に変化してゆくが、
若い時代に培ったデッサンの力があって、晩年の素朴な画風へと展開していったのがわかる。
余計なものをとりはらい、必要なものだけで画面を作る。
墨で、さらさらっと描いた風景の絵、その簡潔な線描を観たときに、それを強く感じた。
そして、誰にでもわかる、素直な空気感・・・
3階は木版とシルクスクリーンの複製が展示してあり、写真撮影してもよいとのこと。
なので、撮らせてもらった。
以下はその何点かだ。
階段の壁に、守一がチェロを弾いている大きな写真が掛けられていたのがとても印象的だった。