最近、それなりの時間を費やして仕上げられた
メンバーの作品を3点ご紹介。
Oさん作
Kさん作
Nさん作
たとえ小品であっても、銅版画は1つ作品を仕上げるのに
結構時間がかかる場合が多いです。
銅版に手を加えても、実際に摺ってみないと結果が分からない
という間接的なもどかしさが伴います。
油絵や水彩、木炭画など、目で見てすぐ効果が確認できるものとは
違って、予想しながら手を動かす。
暗闇の中を、手探りで進んでいく感じでもあるし、
しかも反転しているのでややこしい。
頭の体操にはなるかもしれませんけど(笑)
それを、もどかしいと思うか、面白いと思えるか・・
時に、腐蝕しすぎたり、描きすぎ、磨きすぎなどと、
やりすぎると、消しゴムで消すように簡単にはいきません。
行ったり来たり、
そんなことを散々繰り返し、1つの作品を、納得いくところまで
持っていく。
もちろん・・・
そんな作品ばかりではなく、さらっと描いて1回の腐蝕みたいな
シンプルなものも充分ステキです。
それでも概ね、大なり小なりの忍耐が要ることが多いように思います。
ただ、他の手法では得られない独特な質感を作れる銅版画は
たいへんな魅力もを持っているし、
色々な道具を使い、まるでレリーフを作っているような気がすることも多くて、
そういう手作業を楽しめるかどうかも、
続けられる秘訣かもしれません。
でも、伝えたい気持ちがどれぐらい強いかが、何よりも一番大事なんですけどね♪