狭山市のこども動物園入口そばに、絵本「かわいそうなぞう」(金の星社出版)の作者である、土屋由岐雄氏の石碑があります。
土屋氏は、晩年、狭山市に住んでいたそうです。
「かわいそうなぞう」はとても有名な本で、太平洋戦争のとき、上野動物園にいた3頭のゾウがモデルです。
3頭のゾウが逃げ出しては危険という理由で、また民衆の戦意を掻き立てるために、
餓死させてしまった悲しい実話に基づいて書かれました。
また、3頭のゾウのみならず、日本全国の動物園にいる多くの動物たちが犠牲になりました。
土屋氏の石碑の左側には、エッセイスト秋山ちえ子氏の言葉も刻まれています。
そこには、「かわいそうなぞう」のことも書かれていて、戦争のない平和な国への願いが込められています。
秋山ちえ子氏は、TBSラジオで、1967年以降、8月15日に「かわいそうなぞう」の朗読を続けてこられました。
2016年に、99歳でお亡くなりになりました。
戦争の悲惨さを、この絵本を通して伝え続けなくては!、と思われていたそうです。
これからも、読み継がれていかなくてはならない絵本です。