
当工房メンバーN氏は、3月末~4月上旬まで、
9泊11日のイタリア旅行に行かれていたのですが、
この前、お土産のクッキーをいただきました。
デザインが、イタリアっぽいかなあ・・?
さわやか系ですね♡
ごちそうさまです。みんなで食べましょう~♪
ところで、みやげ話を聞いていて、面白いと思ったことがありました。

この建物は、ローマのオッタビーアのポルティーコといい、アーケードなのだそう。
いわゆる門のようなもの。
建ったのは紀元前23年頃で、紀元後200年頃に火災にあってしまい
立て替えたらしいです。
現在、修復中のようですが、屋根をご覧ください。
どこかの神殿か何かの、建物の一部に使われていた石を運んできて、
載せて、再利用しているんですって・・・
それって、盗みなんじゃないの?!と、びっくりしました。
N氏いわく、イタリアではそういうのは、よくあることで、
手っ取り早かったのでしょう・・とのこと。

この写真は全体像です。渋いですね。
そういえば、このまえ買ったピラネージの画集(TASCHEN)を見ていてこんなのがあったな・・

銅版画の一部分なんですが、人が、神殿のところで器具を使って石を彫っていたり
ロープを持って作業をしていますね。
ピラネージの描く廃墟の銅版画には、沢山の人や動物が描かれています。
上の写真のように作業している人、笛を吹く人、牛など・・
ピラネージは、18世紀の銅版画家ですが、
その頃はやっと考古学という分野が出来てきたばかりの時期で、
昔は、古い建物を守ろうという発想は無かったのですって・・
だから、古い神殿の一部を頂戴して、ほかに使ったりしていたのですね~
まさにリサイクルです。
山から、せっせと取ってきて運ぶより、近場の古い壊れかけた神殿の石を
運んだ方が、楽ちんだったのでしょうか。
現代の感覚からしたら、もったいない話で、
犯罪行為になってしまうのですが・・