スーパー、ヤオコーの美術館があることを最近知りました。
三栖右嗣記念館でもあり、ちょうどその画家の展覧会をやっていると知り。。。
いってきましたよ♪
そこで、ある絵に出会ってしまいました!
話は遡ります。
はるかかなた昔、高校生だった頃、まだ田舎に住んでいて
あまり美術の情報とかが入って来ない環境にいながら、
美大を受験しようと、せっせと高校の美術部で石膏デッサンに励んでいた頃の話です。
今は亡き父ですが、絵を観るのが好きな父は、ある時期、月間美術を購読していました。
そこで、ベットの片隅に置いてあった本を、ぱらぱらと、のぞき見していたわたし
「どんな絵が今あるのかな?どれどれ・・」
そこでみた油絵の写真は
「ぎゃあ・・・なんじゃこれ~!すごい!衝撃!こんなのやっていいの?!」
このヤオコー美術館で、今まさに見ている、この絵と同じだったのです!
正確には、1976年に安井賞を取ったこの画家のほぼ同じ絵柄で、
もっと大きな絵が、国立近代美術館に収蔵されているそうなので、
わたしが高校時代に見た写真の絵は、安井賞を取った方の
大きな絵のほうだったのかも知れません。
「醜を描いてもいいんだ!」
これは高校生の自分には大ショックでした。
絵画に対する固定観念を大きく変えてくれた1枚の絵。
ただ、インテリア的なものだけを絵と思っていたことの浅はかさ。
無知さを、大きく変えてくれた絵でもあります。
「絵は、きれいであってはならない。心地よくあってはならない・・・」
ふと、岡本太郎の残した言葉を思い出しました。
忘れてはならない真実だと思います!
ちなみに、この老女は、画家のお母さんだそうで、
画家がこの絵を描いた年にお亡くなりになったそうです。
三栖画伯は、2010年にお亡くなりになりました。
ヤオコーのコレクション画家だったのですね。
40年ぶりに、謎がとけました。
出かけて行って良かったです♪