銅版画を制作していて、描画の線だけでは物足らなくなることがあります。
自分の場合ですと、ゾウの肌質感を出したいとき、線描だけでもできなくはないのですが、
何か他の材料で工夫ができないかと考えたりします。
それが、発見の楽しみであり、銅版画にしかできない特殊な工程を生かすチャンスなのでしょう。
以前、パン粉を銅版に振りかけ定着させて、腐食させたことがあったので、
それをやってみました。
銅版に、グランドを流し引きして、グランドが乾かないうちに、
パン粉を振りかけるのです。
そうすると、パン粉がグランドの一部を吸い取ってくれて、ムラができ、おもしろい模様になります。
完全に乾いた後・・・
グランドに付着したパン粉はそのままにしつつ、余分なパン粉は、取り去ります。
その後、腐食液につけるとこんな感じのマチエールに♪
色々応用が出来そうですね。