![](https://i0.wp.com/crea-douhanga.info/wp-content/uploads/2018/11/IMG_1326-2-300x279.jpg?resize=360%2C335)
「殖」1972年作 7.6×8.4㎝
とても小さな版画だ。
でも、密度があり、美しい。
スマホの某フリーマーケットで、日和崎尊夫の木口木版を見つけ、
お得な値段だったので、思わず購入してしまった。
うちの本棚には、日和崎尊夫の画集(カタログレゾネ)があるのだけれど、
実物の版画は、もちろん持っていなかった。
この版画、エディションがやたら多い。
なんでだろう?
2500分の1522。
手持ちの画集を見ると、同じ版画があり、説明文があるではないか!
それによると、カタログレゾネを作るとき、それに付けて
販売されたものらしい。
因みに、レゾネとは、一人の作家の全ての作品とそのデータを
網羅した、総目録のこと。
日本では、「全作品集」ということが多い。
それにしても、レゾネという言葉の響きは美しい。
フランス語なのですって・・・、やっぱり♪
カタログレゾネとは、「論理的思考にもとずいて編まれたカタログ」の意。
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Raisonne’ とありますネ♪
ずっと前に、日和崎さんの個展で購入していたもの。
確か、鷹の台駅近くの本屋さん、地下の画廊だったか・・
もう無くなってしまったけれど、好きな画廊だった。
木口木版は、下のような刃物で、版を彫ってゆく。
ビュランという。
![](https://i0.wp.com/crea-douhanga.info/wp-content/uploads/2018/11/IMG_1329-2-300x242.jpg?resize=350%2C283)
相当の熟練を要する技法だ。
昔挑戦してみたけれど、お手上げだった(笑)
レゾネに、日和崎さんの銅版が無いかと探してみた。
カラーの抽象や、このようなコンポジションの作品が数点あった。
![](https://i0.wp.com/crea-douhanga.info/wp-content/uploads/2018/11/IMG_1332-2-300x240.jpg?resize=380%2C304)
深酒がたたり、50歳の若さでこの世を去った。