「井の頭自然文化園のゾウはな子」の絵本を作ろうと、2年前に思い付き、
最近だいぶ出来てきた。
というか、一旦出来たつもりだったけれど、、いろいろ変えたくなって、
絵を増やしているので、もうすぐ、完成するかな・・?というところだ。
ゾウはな子の晩年7年間は銅版画で、細密に、主として顔をメインに描いていた。
老ゾウの魅力にはまった7年だった。
2016年5月、はな子があの世へ旅立ち、もうはな子は描かないだろうと思っていたのに、
何か忘れ物をしたような気持ちになって、
はな子の一生を自分なりのやり方で、描いて、本にまとめたくなった。
まだ。本当のお別れをしていない。
気が付いたら、文と絵で、50ページにもなっていた。
この2年間、とても楽しんで制作できたように思う。
はな子と関わりの深かった二人の飼育係さんや、
1週間おきに、はな子に会いに、動物園に通い続けたおばちゃんからも、お話を聞けた。
会わなければ、知ることができなかったことがいっぱい。
まだ、絵本は、厳密には完成していないし、出版のあても、コネもないけれど、
いろいろ、動いてみようと思う。
でも、出版が難しかったら、最悪1冊か2冊、自分の思い出に本をつくればいいかな?
うちの工房のメンバーは、絵本制作に詳しい人が数名いて、
耳寄りな情報を教えてくれる。
数冊でも、安くて、印刷のきれいな、良心的な絵本制作の会社があるらしい♪
なんというか・・・
この絵本は、子供向けでは全然なくて、大人向けだ。
最初は、子供にもわかるような言葉使いで書こうと心がけていたものの、
出来なかった(^_^;)
解りやすく、削って書くことは、自分にとって、とても難しいことだ。
だらだらと、あれも書きたいこれも書きたいと言葉が増える。
まあ、いいか~
自分の心の内に、ぽっかり空いた穴を埋めるために、描いたようなものなので・・・
銅版画と、パステルと、水彩と、アクリルと、画材をいろいろ使って、実に面白かった。
最近、特に思う。
絵は、素直が一番だと・・
等身大の自分が一番いい。
若い時代は、あこがれや、背伸びをしていたけれど、
今はそういうのは、必要ない。
人にどう見られるとかではなくて、
自分がほんとうに満足できるものを作りたい。
自分にとって、宝物のような絵本を完成させたい。