ある日、工房の本棚に置いてあるレンブラントの版画集を、
メンバーのTさんに、紹介がてら見せたところ、
とても感動したとみえ、もっと分厚い版画集を見つけてきて購入された。
それに刺激され、わたしも同じのを買うことに・・
以前から、欲しかったのだ♪♪
レンブラントの版画だけの画集が。
ネットで、古本屋さんレンブラントと検索すると、この画集が何点かヒットする。
厚み4センチ、3800円。存在感のある画集、格安ではないか!
しかも、レンブラントの全銅版画がほぼ網羅されている。
買わない手はない。
レンブラントの銅版画は、線描が自由自在で見ていて気持ちがいい。
レンブラントの線を観ていると、原点にかえり、
デッサンの大事さを感じさせられる。
描きこんだ物もいいが、鉄筆でササッと一気に短時間で描いた荒描きのが好き♪
紙に鉛筆で描くように、銅版に鉄筆を滑らす。
それは、決して簡単では無いと思う。
私の経験的にでは、であるが、
あんなに踊るように(?)、描けたらなあ~
まあ・・・
踊っているわけではないと思うけど、気楽でありながら
的を得ている描き方とでも言おうか。
羨ましい。
画集をめくっていたら、かわいい男の子のエッチングが目に留まった。
キリストをテーマにした画題に登場する子供以外、
純粋な子供だけの肖像は、数少ない。この画集には2点のみ。
どうやら、これはレンブラントの息子らしい。
妻サスキアとの間にできた、4人の子供のうちの末っ子ティトゥス
というのですって。
レンブラントにどこか似ている。
他の3人は皆亡くなったそうだ。
奥さんのサスキアまでも、ティトゥスを産んだ数か月後(1642年)に
亡くなっている。
運命とはいえ、辛かったんだろうな・・・・・
また、晩年のレンブラントは、
家政婦さんとの間に女の子コルネリアを授かるのですって。
コルネリアの肖像の銅版画を探してみたけれど、
画集には無かった。